林博史 岩波書店（岩波新書） 218+13ページ 740円+税
アジア太平洋戦争における、戦後行われたB級（通例の戦争犯罪）、C級（人道に対する罪）裁判に関する書籍。他の裁判本を読んでいないのでなんとも言えませんが、偏った見方でも感情的な内容でもなく、ただただ資料と統計、現地取材から記された内容は非常に興味深く公平な視点に感じられました。犯罪者の身内が、犯罪者に同情的になるのが良く分かります。ある意味、左系と言えなくもありませんが、右系の人も我慢して読むべきだと思いました。
私的には書籍の読み方って、名君読みと暗君読みみたいなのがあるのではと考えてます。暗君って阿諛追従に弱く、諫言を嫌がります。まさに読書もそうなのではないかと。確かに自分の考えに近しい書籍は読んでいて気分が良いです。でも、それでよいのかなと。まあ、自分もまだまだなんですがね。
2005年6月21日第1刷発行 ISBN:4004309522
