『日本とドイツ 二つの戦後思想』読了

仲正昌樹 光文社(光文社新書) 257ページ 740円+税
 第二次世界大戦後、日本とドイツが歩んできた戦後思想史の変遷を描いた書。戦後の補償のあり方や違い等が主になっているのかと思いきや、多少は取り上げられてはいるものの、総じて哲学などの思想史が主になっていました。文章的には中道を目指しているようなんですが、後半になると右思想はほとんど無く、「マルクス主義」「ポストモダン」と左思想に凝り固まったものになっていました。
 目次は、「二つの「戦争責任」」「「国のかたち」をめぐって」「マルクス主義という「思想と実践」」「「ポストモダン」状況」となっています。
 2005年7月20日初版1刷発行 ISBN:433403313X