『竹中半兵衛』読了

高橋和島 学習研究社(学研M文庫) 293ページ 630円+税
 戦国時代、羽柴秀吉の軍師となるも、若くして亡くなった竹中半兵衛重治の生涯。半兵衛を英雄視するためなのか、史実と言われている事柄までが曲解されており、一体何の史料を参考にしたのかと思いました。特に秀吉の配下となる件と官兵衛の息子への対応が全く異なるので激しく違和感が・・・それが不自然ではなく、良い方に作用していたのであれば問題なかったんですけど・・・。それと歴史小説の宿命ではありますが、余計な濡れ場はいらんと思っている者としては、無欲である半兵衛が色欲だけ旺盛なのが悲しかった。
 この書籍は2002年11月に刊行されたものの文庫化です。
 2005年7月23日初版発行 ISBN:405900359X