『島原の乱 キリシタン信仰と武装蜂起』読了

神田千里 中央公論新社中公新書) 252ページ 780円+税
 江戸時代初期、突如蜂起したキリシタンによる島原の乱。様々な史書からその真相に迫る書。元来、キリシタンは異教、又は外国の尖兵だからと、迫害されている被害者のイメージを持たれがちですが、実際には他の宗教を迫害しては入信の強要を行うなど、一神教故に他の宗教に寛容となれなかったキリスト教徒の自業自得とも言える状態であった事が語られます。もちろん、一部の宣教師や信徒の暴走である事ではあるのですが・・・。
 基本的に、島原の乱の経緯をその発端から終結、その後のキリシタン弾圧までが詳細に記されております。
 2005年10月25日発行 ISBN:4121018176