『竹中半兵衛と黒田官兵衛』読了

嶋津義忠 PHP研究所PHP文庫) 426ページ 743円+税
 戦国時代を代表する知将・竹中半兵衛と、謀将・黒田官兵衛の2人を主人公とした書。早い時期(半兵衛隠遁時)に2人に接点を持たせ、尊敬信頼し合う仲として民を根幹とする理想の国家を思い描く様が、関ヶ原での官兵衛の活躍へと繋がっている点が面白かった。まあ、何を置いても半兵衛は一枚上手の存在なのは変わらんのですけどね。基本的に史実通りではありますが、微妙に虚を加えて非常に読みやすい作品に仕上がっておりました。
 2006年2月17日第1版第1刷 ISBN:456966590X