『沖縄学 ウチナーンチュ丸裸』読了

仲村清司 新潮社(新潮文庫) 334ページ 514円+税
 「テーゲー主義」「ナンクル気質」など沖縄人の性格、その生活風景をエッセイテイストで紹介した沖縄本。『東京学』『大阪学』同様学術的なものではないので、肩の力を抜いて読むことが可能です。しかし、この書籍を読んで沖縄人のいい加減さ、特に男性が良いところ無しに感じてしまうのは、自分がヤマトンチュだからなのか?
 ただし、そういった正の面(?)だけでなく沖縄復帰前の琉球人に対する差別(特に大阪での差別は酷かったらしい)など今からは想像できない負の面も描かれておりました。
 巻末には、それぞれ地方での気質を紹介したコラムが掲載されているのですが、これが一番面白いと感じてしまいました。
 この書籍は平成14年3月に双葉社より刊行された『沖縄人解体真書』を改題した文庫化です。
 平成18年2月1日発行 ISBN:4101163421