『コメを選んだ日本の歴史』読了

原田信男 文藝春秋(文春新書) 262ページ 790円+税
 日本人と”コメ”との関係を神話から現代まで政治や経済、民俗学など様々な観点から取り上げた書。日本人がコメを食し始めた理由、今の様に民衆がコメを食べる事を当然のように思うようになったのが戦後だったりと興味深い内容となっています。
 目次は、「コメの力と起源」「日本列島へ―縄文と弥生のコメ」「社会システムを変える―弥生の戦争とクニ」「統一国家を築く―古墳から古代国家へ」「社会の主役へ―中世の社会とコメ志向」「経済の根本を担う―石高制社会の成立と性格」「西洋的近代化のなかで―国家と食生活の基礎」「政治と文化の狭間で―コメ政策と食文化の変容」となっています。
 2006年5月20日第1刷発行 ISBN:4166605054