『日本の個人主義』読了

小田中直樹 筑摩書房ちくま新書) 199ページ 680円+税
 個人の自律が叫ばれる現在、日本という国で本当に自律した〈個人主義〉が可能なのかを問うた書。基本的には大塚久雄の書籍を題材とした戦後の思想史を語ります。内容的に理解し難い箇所があったりしますが、「おわりに」を読めば全て丸分かりだったりする構成なのは非常に助かります。
「個人の自律とは、懐疑精神とコミュニケーション能力を兼ねそなえ、そのうえで「自ら立てた規範に従い、自らので力で行動すること」である」と。
 2006年6月10日第1刷発行 ISBN:4480063064