『人体 失敗の進化史』読了

遠藤秀紀 光文社(光文社新書) 251ページ 740円+税
 獣医学博士であり獣医師である著者が、遺体科学の観点から人体の進化(設計)に関して記した書。人が得たもの、失ったものを様々な生物と比較検証します。二足歩行する事によって(四足歩行時よりも)重力に引かれる事になる内臓を支えるため、骨盤が大きく形成される件など、成程なあ、と思わせる内容でした。
 写真も多く掲載されているのですが、生物の屍骸から臓器、骨、あまつさえ人の女性の生殖器の標本など、あまり人前で読むものでもないかなあ、と・・・カラーでは無いのが救いか。
 2006年6月20日初版1刷発行 ISBN:433403358X