キョンシーVSくノ一

フレディVSジェイソン』『エイリアンVSプレデター』に続くのか?! 映画ファン必見の大決戦!」・・・JAROって何番?
 一昨日購入したDVD『キョンシーVSくノ一』を視聴しました。リョン・ホンワー監督の2001年香港映画。
 (以降、ネタバレ)
 まず記すと・・・パッケージに書いてある事はほとんど嘘八百でした。
 「キョンシー軍団」とか記されていたのに、幽幻道士が運んでいただけでキョンシーが戦う事は無いとは言わないけど、ほとんどありませんでした。
 一応、集団で出てくるのもいるんですが、どちらかと言えばゾンビ。しかも、黒魔術の使い手が率いてくるのかと思えば、使い手は単身で乗り込んで呆気に殺されてるし・・・ゾンビ集団はどうなったんだよ!? と。
 まあ、キョンシー自体は、そこそこ設定通り(?)になっているのは良かったのですが、キョンシー同士でまぐわいが可能と言うのは初めて知りました。しかも、その間に出来た子供が最強の化け物になるそうです。そのまぐわいシーンもしっかりあるんですけど・・・あのキョンシー独特の動きでまぐわうシーンはギャグ・・・になるかと思いきや、その直前に入る回想シーンとキョンシーから(何故か)流れる涙を見ると、その悲愴感が痛々しくて笑えませんでした。
 一方のくのいちですが・・・日本映画でない時点で、くノ一は眉唾ものだなあ、と思ったのですが、
 一応、字幕と吹き替えでは「日本人」と明言していたので、くのいちと言う設定なんでしょうね。曲線美を見せるミニな着物っぽい装束に、入浴シーンもありますしね。そんな感じにくノ一忍法帖っぽい作りを期待すると、エロ技が無い上に健全そのものなのでがっくりする事でしょう。
 敢えて、忍者らしかったシーンを上げるとすれば、「臨」と言って隠身の術を使ったシーンですがね。
 ああ、それと、
 「(松嶋)菜々子って名は嘘。本当の名前は金田一というの
 最初に偽名として松嶋菜々子と名乗るんですが、むしろ本当の名前の方が偽名っぽく聞こえるんですけど・・・しかも、去り際に子供を産んだら耕助と名付けて名探偵になるとか言ってましたしね。絶対、翻訳者の遊びだろう、と思いつつも、広東語が分からないのでどうしようもない。
 ちなみに、キョンシーの話なので清代辺りの設定になってます・・・この映画も康熙帝の御世らしいですしね。あれ、そう考えると松嶋菜々子と言う名前の方が怪しいのか?
 とってもB級・・・否C級 オススメ・・・しない。
 さて、『酔拳』でも観よう。