『日露戦争 もう一つの戦い』読了

塩崎智 祥伝社祥伝社新書) 211ページ 740円+税
 日露戦争を外債等の金銭面から支えたのが高橋是清らとすると、この書籍はアメリカでマスコミや民衆への日本に対する印象操作に邁進した五人の英語名人を紹介した書。岡倉天心、金子堅太郎、家永豊吉、野口米次郎、朝河貫一ら、各界を代表する人物達が自らの虚栄心のためでもあるが、互いに協力するでも無く世論を席捲して親日嫌露へと導いていきます・・・まあ、ロシア側がお粗末と言うのも大きいですがね。
 結局、日露戦争後の展開を考えると、評価できるのは朝河貫一だけになりそうですがね。
 2006年7月5日初版第1刷 ISBN:4396110413