『楊家将』(上・下)読了

北方謙三 PHP研究所PHP文庫) 381+315ページ 上:648円+税、下:619円+税
 南宋の武将・楊業と7人の息子、彼ら率いる楊家軍の滅びゆく様を描いた書。オリジナル要素云々はともかく本邦初の『楊家将』本となるらしい・・・水滸伝楊志は彼の子孫という設定なんですが、日本では楊業よりも楊志の方が知名度は高そうですからねえ。戦闘シーンは迫力あるようで、楊無敵っぷりはあまり感じられませんでしたが・・・。個々の人物達を非常に魅力に富んだ人物に描いているため、敵側の視点なのか一瞬戸惑う程でした。特に遼側の白き狼・耶律休哥は非常にキャラ立ちしておりました。
 第二世代を描いた書籍も刊行されているらしいので、文庫化を待ちます。
 この書籍は2003年12月に刊行されたものの文庫化です。
上:2006年7月19日第1版第1刷 ISBN:4569666582
下:2006年7月19日第1版第1刷 ISBN:4569666590