『溥儀―清朝最後の皇帝』読了

入江曜子 岩波書店岩波新書) 251ページ 780円+税
 ラストエンペラー愛新覚羅溥儀の生誕100年にあたる2006年に刊行された、その言動や著書である『我が前半生』から溥儀の生涯を描いた書。日本の傀儡となり、共産党に改造されるといった溥儀の他者に翻弄され、強者に媚びる人生が記されています。ちと共産党寄りでは? と思わなくも無い箇所があったりしますが、どのように教化されていくのかは、興味深かったです。それと、溥儀の最後の妾のインタビュー(と言うほどでもないが)等、実はそれ程昔でもない点は面白いですな。
 皇帝から庶民・・・ある意味、逆秀吉?
 2006年7月20日第1刷発行 ISBN:400431027X