もう、そういう場面だと思います」(新藤千尋
 『ef - a tale of memories.』の第7話「I...」を視聴する・・・「恋は盲目」と言いますように、既にこの作品に関しまして全盲フィルター入ってます。
 って事で、今回も素晴らしく深い・・・この作品を視聴した後の感想は、視聴者のアニメ等に対するスタンスだけでなく、思考、年齢によって、千差万別で異なるものになるのではないだろうか? と思えてしまう程、哲学的という訳ではないのだけれど、一つ一つのセリフまで考えさせられます。
 と、Aパートの蓮治/千尋を視聴して思った。
 順調かと思えた蓮治と千尋の関係は、外部的な要因ではなく、千尋の記憶障害を甘くみていた蓮治自身の覚悟の無さで自壊する様は、その踊りと相俟って衝撃的でした。千尋は日記に今日の出来事をどう記すのか、蓮治の汚名挽回・・・じゃなくて名誉挽回は可能なのか、今後が非常に気になります。
 Bパートは、基本みやこの独白で進み、過去から99件の携帯電話を一部とは言え、延々画面に文字が羅列していくだけの演出、と、Aパート以上に凝りまくりな演出を堪能する内容となっておりました。
 中でも、色で心象を表現するシーンと、皿を割るシーンは好き。
 それと、なんと言っても今回一番の見所は、携帯電話の留守電シーン。みやこの、上っ面のセリフから内面の発露、時を経て募る不安感が見事に伝わってくるものになっておりました・・・まあ、さすがに99件やられたら、こっちが病みそうなので、中途で終わってホッとしました。逆にDVDでは、99件バージョンを収録するとか言ったら、只でさえDVD購入を悩んでいる身としては確実に買いそうです。
 みやこEDの正式版後、最後のCパートは・・・みやこの想い?が、たった数秒の行為で全消去されるものでした。Bパート全否定。
 つうか、紘は帰宅して最初にすべきは、みやこへの電話じゃないのか? と先週の流れから思うものの、景の無情さを引き立たせる為には仕方ないか・・・ってか、千尋が事故った時からなんも進歩していないという事か・・・。
 まあ、自分も携帯忘れるわ、返信を次の日なんて日常茶飯事なので、人の事は言えませんがね。