13時間って、長いんですね」(新藤千尋
 『ef - a tale of memories.』の最終回である第12話「love」&「coda dream」を視聴する。
 OPが英語ver.ではなく日本語ver.となり、更に壊れて消えるヒロインキャラを、パートナーキャラが救い出す(?)ってな最終話仕様の演出に変更されていて感動・・・先週&OP前から千尋の時だけ蓮治が現れなかったらどうしよう、とか不安になりましたけどね。
 まあ、こうやってOP・EDを、ころころと(もしくは微妙に)変更してくれるが為に、DVD映像特典がこれで埋まったりするんだよなあ。それといつでも視聴できるようHDDレコーダーにOPだけ切り取って残しておくんだけど、今回のを観て、残すのは12話仕様で決定致しました・・・あ、でも英語歌詞も捨てがたいか。
 閑話休題
 前半は、蓮治/千尋がついに完結・・・ご都合主義なんてどうでもいいくらいに綺麗に纏まっておりました。むしろ、これ以外の終わり方は無いだろう、って具合にはまっていて――気になる箇所が無いとは言わないものの――非常に満足できる内容となっておりました。純粋にハッピーエンドだったからってのもありますがね。
 それと千尋の鎖が砕け散るシーンは、ひょっとして・・・と思わせなくも無いものが伝わってきて良かったかな。自分はファンタジーな希望を持ちたいので・・・。
 意味深だった火村の答えは結局分からず終い、って事で、先週の予想は大ハズレ。
 突き放したように奇跡を否定する火村と、その火村を否定するでもなく奇跡を肯定する久瀬といった対照的な二人の良い大人が身近に配置されていたのも蓮治には幸運だった訳だけど、他の二組と比すと蓮治にだけは助言を与える”大人”が配置されていたんですな。
 後半は、全てのカップル(京介/景はまだですが・・・)のエピローグ的話と、個々のキャラ達が現在と未来への心情を吐露して形での締め。そこからEDへの持っていき方は素晴らしかった。ちょっとサビに入ってから歌い手が弱いかなあ、とは思いましたけどね。
 ラストで、紙飛行機を受け取る少女は過去の雨宮優子だったんですな。
 ってか、雨宮と火村に関しては、結局語られませんでしたなあ・・・原作のゲームをプレイしろ、って事なのかもしれませんけど、できればDVD最終巻にでも入れてくれないものか・・・。。
 って事で最終回を迎えた訳ですが、
 いやあ、始めは全く興味なくて、たまたま監修の新房昭之さんの名前から観始めた訳ですが、まさかDVDを購入するまでの作品になろうとは思いもしませんでしたよ。別に新房さんの大ファンだとか言う程でもないんですけどねえ・・・『魂狩』と『ぱにぽにだっしゅ』のDVDを持っていて何をかいわんやですが。
 しかし、改めて物語全体を振り返ると、不評でもあったりする演出過多と、BGM、背景、これら全てが高水準だった事も、この作品を良質なものと認識させるのに寄与していたんでしょうなあ・・・それらが無かったら、結構あれかもなあ、と。
 それと、私的には千尋役のやなせなつみさんかなあ。癖があって声質が良いとか言う訳ではないけど、その場その場でのセリフまわしが絶妙でした。最終話で記憶を失っている事を装っての「はい」と、後半の会話は全体的に最高でした。
 って、やなせなつみさんのWikiみたら・・・《イリスのアトリエシリーズ》常連はともかく、 
 大正もののけ異聞録』で鈴音様だったのか!?
 特に後者は、前のサイトで鈴音様日記(サイト)を記していた者として恥ずかしいばかりですなあ。
 ちょっと『お嬢様特急』でもプレイして反省します。
 って事で、感想をだらだらと記している事からも推察して頂けるかと思いますが、私的には今年視聴した作品の中では最高の作品となりました。