『マロリオン物語 全5巻』読了

デイヴィッド・エディングス 【訳】宇佐川晶子 早川書房(ハヤカワ文庫)
654+669+606+584+669ページ 1・2・4・5:1000円+税、3:980円+税
 《ベルガリアード物語シリーズ》の続編。少年から青年へと成長した”西方の大君主”にして”神をほふる者”ガリオンが、更なる敵と対峙する物語。前シリーズの様な大掛かりな戦争描写は少なめで、誘拐された息子を追って、予言に導かれた仲間と共に東奔西走する話になっておりました。相変わらず主人公側の面子が万能で強過ぎる為、危機的状態になる事がほぼ皆無で、それも無理矢理なのがなんか残念。それとツンデレ女王(王女から女王になりました)セ・ネドラが、子を想うが故とは言え非常に・・・。
 ってか、2巻表紙を見て、サディってこんなだったのか、と中国系の宦官を想像していた者としては吃驚でした。
 前作以上の3000ページ越えとは言え、読了に時間が掛かり過ぎましたなあ・・・落ちぶれたものです。
 このシリーズは、1990年3月〜1991年6月にかけて刊行されたものの新装版です。
1、「西方の大君主」:2006年1月10日印刷 2006年1月15日発行 ISBN:4150204071
2、「砂漠の狂王」:2006年2月10日印刷 2006年2月15日発行 ISBN:4150204098
3、「異形の道化師」:2006年3月10日印刷 2006年3月15日発行 ISBN:415020411X
4、「闇に選ばれし魔女」:2006年4月10日印刷 2006年4月15日発行 ISBN:4150204136
5、「宿命の子ら」:2006年5月10日印刷 2006年5月15日発行 ISBN:4150204152