『時砂の王』読了

小川一水 早川書房(ハヤカワ文庫) 276ページ 600円+税
 人類の完全殲滅を狙うETから、時間遡行作戦を駆使して人類を守る人型人工生命体の物語。メインは邪馬台国の時代を舞台に若き巫女卑弥呼と共に戦う人工生命体”使いの王”となっておりますが、時折挿入される”使いの王”が遡ってきた歴史(第二次世界大戦中等)の方が面白くて、こちらをもう少し長くしてくれても良かったかなあ、と。
 この著者にしては、短かったのも物足りない。
 ラストは全然違うのだけれど、『火の鳥』(手塚治虫)中で自分が一番好きな「太陽編」を想起した。
 2007年10月20日印刷 2007年」10月25日発行 ISBN:9784150309046