『魔王とひとしずくの涙 魔法の国ザンス(20)』読了

ピアズ・アンソニイ 【訳】山田順子 早川書房(ハヤカワ文庫) 570ページ 980円+税
 《魔法の国ザンスシリーズ》の最新20巻(およそ9ヶ月ぶり・・・滅茶、早い!)。今回は、魔王X(A/N)thが、太陽系の魔王達に乗せられて、ザンスの地でロバ頭のドラゴンとしてゲームに参加させられる話。彼が、一人の女性と、マンダニア人の家族達と出会う事でザンスの危機を救う展開へとなだれこむのでした。
 今回は、”愛”を知らない魔王がメインと言う事もあって、家族愛、偶発的愛、つり橋効果・・・と、様々な形の愛が表現されて――元々そうなんだけど――このシリーズが”愛のファンタジーシリーズ”である事を実感いたしました。
 結構、オールスターキャストが出たり、相変わらずの駄洒落にといつもの話でした。
 それにしても、まさかラストがあれで終わりとは・・・21巻が楽しみですな。スルーされそうだけど・・・。
 2009年11月20日印刷 2009年11月25日発行 ISBN:9784150205072