『真田信之』読了

志木沢郁 学習研究社(学研M文庫) 307ページ 629円+税
 戦国時代の武将・真田信之の生涯。真田昌幸の長男として生まれた実直で温厚な武将・・・そんなイメージは崩されませんでしたが、父親から独立しようとする面など――逆に父親に依存していく信繁(幸村)とは正反対――新しい切り口も描かれておりました。
 それと、関ヶ原の合戦に関しても、多少独自の意見が加えられておりましたが、基本的には目新しい点はありませんでした。
 まあ、信之を主に真田家大好きな故・池波正太郎さんの様々な真田家作品が完成されてしまってるから、私的には池波作品を越えるのは流石に難しかったか、と。ただ、短いのが残念。
 2009年4月28日初版発行 ISBN:9784059012368