『死の家の記録』読了

ドストエフスキー 【訳】工藤精一郎 新潮社(新潮文庫) 464ページ 520円
 再読。
 獄中生活を送る一人の貴族の話を通して、ドストエフスキーの獄中記でもあり、その後の作品における犯罪者達の雛形総登場(?)となる作品。実際に獄中にいた著者だからこそ描ける厳しい現実・・・と思いきや、人はどこでも慣れるものなんだな、という思いを強くしてしまう作品。そして、人は変わらない、という事も実感する程、獄中生活を満喫している囚人達。
 昭和48年7月30日発行 平成4年2月15日26刷 ISBN:410201019X