『楊令伝』(5巻、6巻)読了

 北方謙三 集英社集英社文庫) 397+398ページ 各600円+税
 童貫率いる禁軍は、方臘の乱を平定するも数十万の兵ではない信徒を殺した傷痕は深く・・・その間隙をぬって梁山泊は国としての確固たる地盤を固め始めるのでした。と言う事で、方臘に心酔してしまった呉用をどうやって救出するのか、鎮圧の過程、と色々と楽しめる5巻となっておりました。
 6巻は、禁軍との決戦の前準備。王進に出会い更に心を強くする童貫、方臘軍の残党を吸収する梁山泊、成長する岳飛、あっけない死・・・と、つまらなくなりそうだなあ、と思い始めていた某パートが、衝撃的な結末で終わってしまいました。
 この書籍は2008年4月〜2008年7月に刊行されたものの文庫化です。
〈五〉「猩紅の章」:2011年10月25日第1刷 ISBN:9784087467475
〈六〉「徂征の章」:2011年11月25日第1刷 ISBN:9784087467598