『三国志 第七巻、第八巻』読了

宮城谷昌光 文藝春秋(文春文庫) 392ページ+397ページ 600円+税
 宮城谷版三国志(文庫版)の第七巻は、劉備益州攻略、曹操馬超韓遂の戦いが描かれる話。
 第八巻は、関羽の死から始まる張飛曹操劉備と英傑達が次々に没して、孔明が南蛮を治めるまでの本来の三国時代が始まるまでの話。
 ってか、まだこの段階では孫権は皇帝を称してはおらず、三国志ではないんですけど、既に物語として終盤という気分になってしまうのは毎度の事。最初の数巻の頃とは違って、普通に進行が早くなっております。まあ、元々無名な武官、文官などを紹介するのが主旨なんじゃないかと思わなくも無いので、あまり著名人物の登場しない曹操劉備の生まれる前が長くなるのは仕方ない事なのかな?
 劉備からの独立を目論むかのようなちょっと新鮮な関羽像が良い感じでした。
 この書籍は平成20年9月・平成21年9月に刊行されたものの文庫化です。
第7巻:2011年10月10日第1刷 ISBN:9784167259273
第8巻:2012年10月10日第1刷 ISBN:9784167259280