『ダークゾーン』(全2巻)読了

貴志祐介 祥伝社祥伝社文庫) 332+340ページ 各648円+税
 気付いたら異空間で殺し合いのゲームをする事になった主人公・・・と、最近流行のゲーム設定の話。一応、将棋をベースにしたチーム戦で7番勝負、駒となった人間は主人公の知り合いではあるものの、異形の姿になっているといった多少の違いはあるものの、基本変わらずでありました。物語が進むと現実での主人公(棋士の卵)の様子をオーバーラップさせて、実は・・・というオチに持っていく手腕は、この著者らしくて素晴らしい。オチは嫌いですが・・・それと、上巻終わって下巻に入る辺りで薄々先が読めてしまうシーン(敢えて読ませる?)があったのは、ちょっと残念。
上:平成25年9月5日初版第1刷発行 ISBN:9784396338671
下:平成25年9月5日初版第1刷発行 ISBN:9784396338688