『陣借り平助』読了

 宮本昌孝 祥伝社祥伝社文庫) 378ページ 619円+税
 戦国時代、弱小陣営にのみ所属、加勢する陣借り者・魔羅賀平助を描きます・・・もちろん架空の人物。桶狭間前の織田信長に始まり、浅井久政北条綱成、山本勘介、松平元康、大村純忠と、各地を転々とする訳ですが・・・勝敗を決する程のその無類無き強さが荒唐無稽過ぎるきらいがあって、物語は面白いのにげんなり。
 主人公の珍妙な苗字”魔羅賀”、後半にその由来が語られるのですが意表をつかれました。
 そうそう、この著者*1だからなんでしょうけど、義輝から譲られた愛刀といった設定等、やたらと「義輝」の名前が登場します。
 平成16年4月20日初版第1刷発行 ISBN:4396331592

*1:代表作『剣豪将軍義輝』・・・足利十三代将軍・足利義輝の生涯を虚実を交えて描いた作品