『天を衝く 全3巻』読了

高橋克彦 講談社講談社文庫) 492+520+438ページ 1、2巻:733円+税、3巻:695円+税
 戦国時代、奥州南部一族の武将・九戸政実の生涯。豊臣秀吉配下の10万の敵を相手に5000で善戦した猛勇、知略ぶりを描いております・・・まあ、10万、20万と記されてますが、実際には6〜7万だったとか・・・それでも凄いのですが。
 多少・・・と言うか、非常に政実を美化、有能な武将としているのは良いとしても、津軽為信伊達政宗の謀略や決断にまで関与していたってのは、ちとやりすぎかなと。それと敵対する者に対する扱いが惨い。南部藩の基礎を築いた南部信直、そして特に蒲生氏郷などはとても酷い扱いで凡将ならぬ愚将でしかないのは・・・。。
 この書籍は1995年7月に徳間書店より刊行されたものの文庫化です。
〈1〉:2004年11月15日第1刷発行 ISBN:4062749157
〈2〉:2004年11月15日第1刷発行 ISBN:4062749165
〈3〉:2004年11月15日第1刷発行 ISBN:4062749173