『戦国繚乱』読了

高橋直樹 文藝春秋(文春文庫) 319ページ 619円+税
 秀吉による島津討伐の余波を受け、黒田家に謀られた九州の名門一族の悲劇を描く「城井一族の殉節」、大友家の二階崩れを題材とした「大友二階崩れ」、上杉謙信の跡目争いである御館の乱を題材とした「不識庵謙信の影」の三篇の中編を収録した作品。黒田官兵衛大友宗麟上杉景勝が今までに無い(知らない?)ような設定――中でも景勝はコセコセとして謙信と兼続に嫌悪感を持つ――に描かれていたのはちょっと新鮮でした。
 2004年12月10日第1刷 ISBN:4167629046