『常識としての軍事学』読了

潮匡人 中央公論新社中公新書ラクレ) 229ページ 740円+税
 自衛隊の戦力分析から軍事学の基礎教養まで・・・普通に記してくれている箇所は面白い書籍です。が、軍事に批判的な訳ではありませんけど、時折発せられる保守系書物にありがちな偏狭な内容は読んでいて辛いです。自分の考えに反する意見や思想は真っ向否定、卑下。逆に保守系の読者を気にした「保守系の読者には怒られるかも〜」等、自尊心をくすぐるかのようなへつらった文章。この書籍を読むと、目から鱗が落ちるでしょう? 目から鱗ってのはこう言う意味なんですよ、等、非常に恩着せがましい文章の羅列。読んでいて辛かったです。
 まともに書いている所は本当に参考になるんですけどねえ。
 2005年1月10日発行 ISBN:4121501659