風野真知雄 PHP研究所(PHP文庫) 276ページ 533円+税
三国志、蜀の五虎将の一人・馬超孟起の生涯を描きます。通常、歴史小説ではその人物が一番輝いてた山場があるもんですが、どうもこの作品は淡々と進み、潼関の戦いですら盛り上がらないまま終わっておりました。せっかく作った打倒曹操の設定も、尻すぼみ。曹操の死に生きがいを無くして・・・ってのは良かったんだけど。幼少時など一部を除いて、正史をまんま小説化しただけという印象も拭えませんでした。
ちなみに演義では父・馬騰を曹操に殺された復讐のために兵を挙げたように記されてますが、正史では馬超が兵を挙げたために馬騰らは処刑されました。
2005年2月16日第1版第1刷 ISBN:4569663346