『伍子胥』読了

伴野朗 徳間書店(徳間文庫) 537ページ 800円+税
 春秋時代、復讐に生きた漢・伍子胥の生涯。中盤、孫武が登場してからはしばらく主役の座を譲った嫌いが無くもありませんでしたが・・・。初めから悲劇的な結末を迎える事は分かっていても、死に様はやはり凄惨でした。無理に話を広がらせるためなのか、オリジナル要素(多分?)として諜報の人間を登場させたのは良いのですが、刺客の親子などは多少蛇足じみて感じました。
 この書籍は2002年2月に刊行されたものの文庫化です。
 2005年4月15日初刷 ISBN:4198922292