『ふしぎな夢』読了

星新一 新潮社(新潮文庫) 255ページ 476円+税
 13編の中短編集。どちらかと言えばSF風味で、後半の作品は宇宙モノに傾いておりました。時代を感じさせると言いましょうか、中途半端なSF考証・・・とも言えない設定が、文明の進歩と言うものを感じさせられました。久々に読んだ星新一作品だったからか「謎の星座」が、妙に小学生の日記のような文章で違和感を感じました。総じて他の文庫のショートショート作品に比べるとパッとしない中、「ピーパ星のさわぎ」だけはオチが秀逸でした。
 巻末には松本大洋さんの漫画と解説付・・・「ダ・ヴィンチ」に掲載されたものですがね。
 この書籍は、平成12年3月に出版芸術社より刊行された「気まぐれスターダスト」から数編を抜粋して収録したものです。
 平成17年9月1日発行 ISBN:4101098522