『孫策』読了

加野厚志 PHP研究所PHP文庫) 361ページ 629円+税
 後漢末、豪傑・孫堅の後を継いだ武将・孫策の生涯。周瑜の回想といった形で始まる内容だからなのか、孫策を清廉潔白過ぎる程の好男子として描いておりました。それと周瑜との交情の深さは異様。基本的にはこの二人に于吉を加えた三人で物語が進行します。随所に現れる于吉が若い仲間に入れてもらいたがるけど、美しくないという理由で孫策に断られる様は哀れでした(もちろん別の意図もあったんだけど)。劉備が悪党っぽく描かれているのもなかなか新鮮。
 それにしても、張昭に関しての記述がおかしいのが非常に気になりました。一応、正史、演義ともに調べてみたがそれらしい記述はありませんでしたし・・・。
 2005年10月19日第1版第1刷 ISBN:4569663079