『戦国大名 県別国盗り物語』読了

八幡和郎 PHP研究所PHP新書) 338ページ 880円+税
 戦国時代を中心に応仁の乱後(地域によっては鎌倉後期)から幕末までの大名家の変遷を47各都道府県毎に記した書。随所に家系図や地図を掲載する事で、非常に分かりやすい内容になっています。観光案内なども記されているので参考にすると良いやもしれません・・・ほんのちょっとですが。
 章毎に記されたコラムにて、NHK大河で戦国時代を題材とする事が多い割に西側武将がほとんど主人公にならないのは朝鮮出兵NHK的ネックになっている可能性を示唆しておりましたが、そもそも大河でやる程の武将がいるのか、ってのが大きい気がします。まあ、今年の一豊で風穴は開けられた気もしますので、島津維新は良いかもしれません。それとキリシタン大名は宗教的に・・・と記されておりましたが、こちらは正月に大友宗麟のドラマを放映してましたから、問題はないんでしょうなあ。って事は高山右近辺りは面白いやも。
 どうでもよいんだけど、作中で「独眼流政宗」(竜ではない)という記述で統一されているのは、何か意図があるんだろうか?
 2006年1月30日第1版第1刷 ISBN:4569647804