『名誉王トレントの決断 魔法の国ザンス⑰』読了

ピアズ・アンソニイ 【訳】山田順子 早川書房(ハヤカワ文庫) 559ページ 920円+税
 《魔法の国ザンスシリーズ》、待望の最新17巻。ゴブリンとハーピーの間に生まれた翼あるゴブリン娘グローハを主人公に、理想の結婚相手を見つけようという話。若返った元ザンス王のトレントを供に旅する訳ですが、今回は目的が目的だからって訳ではないんでしょうけど、物足りない内容ではありました。まあ、トレントの過去が語られているのは興味深かったけど・・・ゴッホかよ、と。
 ってか、トレントが万能で便利過ぎる! 流石は元邪悪なモテモテ魔法使い。
 それと、女神程では無いけど、現在の章のタイトルを読める魔法を持ったキャラ(先読みされて意味の無い章タイトルに変更されてしまってましたが・・・)が登場したり、主人公自身がこの本のページ進行具合から展開を予想する件など、相変わらず斜め上をいった内容が面白い。
 ってか、海外では既に27巻まで刊行されているそうですが、いつになったら読めるんだか・・・まあ、単純計算で10年後か。
 2006年9月20日印刷 2006年9月30日発行 ISBN:415020425X