『細川幽斎』読了

森本繁 学習研究社(学研M文庫) 318ページ 650円+税
 見事なまでの処世術で戦国時代を生き抜いた細川幽斎の生涯。政治関連や情報収集に秀でた面を主とした作品で、茶道等の文化面にはさほど重きを置いていない内容となっておりました。息子の忠興にもスポットを当てておりますが、嫉妬深く粗暴な性格となっております。まあ、著名な事ではあるのだけれど、あまりこの時代に興味を持っていない方には衝撃的? 自分も《信長の野望シリーズ》をプレイして、茶道能力持ちな文化人で性格的にも温厚なんだろうなあ、と思っていた時期がありました。
 ちなみに幽斎は、あまりに優等生過ぎて魅力が薄くなっているのも確か。
 2007年8月17日初版発行 ISBN:9784059012016