『フリーランチの時代』読了

小川一水 早川書房(ハヤカワ文庫) 316ページ 660円+税
 SF中短編集5編を集めた作品・・・裏表紙に記された「心優しき人間たちのさまざまな”幼年期の終わり”を描く」ってのが的を射てるので、敢えて内容には触れません。情報を得ずに、小川さんだからと普通に長編と思いながら読み始めた為、最初の「フリーランチ」の展開には、この後どうなるんだ? と期待してしまいましたよ。
 この書籍は「アルワラの潮の音」を除いて、『SFマガジン』等に掲載されたものを纏めたものです・・・描き下ろしの「アルワラ・・・」は、『時砂の王』のスピンオフになっているので、そちらを読んでからがオススメとなります。今回の作品中では、一番良かったかな。
 2008年7月20日印刷 2008年7月25日発行 ISBN:9784150309305