『北条綱成』読了

江宮隆之 PHP研究所PHP文庫) 381ページ 667円+税
 戦国時代、北条家中で”地黄八幡”と呼ばれ恐れられた闘将・北条綱成(”つなしげ”と読みます)の生涯。今川家臣福島正成の息子として生まれた綱成が、いかに北条一族へ入ったかは、多少創作入っているようですが、あまり取り上げられる事の無い時代、勢力なので興味深い。関東制覇なのに、佐竹は”さ”の字も登場しないってのは、綱成の守備範囲ではないから、と納得するしかないんでしょうかねえ?
 綱成を、嫌味な感じに優秀で英雄視した描かれ方をしていないのと、武田、今川、氏政等、どの武将に対しても好意的に描かれているのは良かった。
 2008年8月18日第1版第1刷 ISBN:9784569670775