『陰陽師 夜光杯ノ巻』読了

夢枕獏 文藝春秋(文春文庫) 344ページ 552円+税
 平安時代陰陽師安倍晴明を描いた《陰陽師シリーズ》の文庫第9弾(?)全9編の短編が収録されています。「むしめづる姫」の露子が再々登場したり、将門の怨霊騒ぎの調伏で活躍した浄蔵の登場したりと、道満もでますし、相変わらず脇役が魅力的。まあ、道満、晴明すらも惚れさせる博雅が、何気に最強なんじゃないかと、思わなくもありませんけどね。「浄蔵恋始末」が良かった・・・ってか、「魔鬼物小僧」もだけれど、坊主って、輩は・・・。
 この書籍は2007年6月に刊行されたものの文庫化です。
 2009年12月10日第1刷 ISBN:9784167528201