『ローマ人の物語41、42、43 ローマ世界の終焉』(全3巻)読了

塩野七生 新潮社(新潮文庫) 258+202+243ページ 41:438円+税、42:362円+税、43:514円+税
 《ローマ人の物語シリーズ》完結。テオドシウス帝が亡くなり、ローマ帝国が東ローマと西ローマに分かれた後、西ローマの滅亡するまでが描かれております・・・いつ、滅びたか、とは断定できないものみたいですがね。残った東ローマの衰退に関しては、著者のヴェネツィアを読めば良いのかな。先に読んでしまったから、記憶が曖昧だ。
 って事で、終盤のローマ帝国は、蛮族の襲来もですが、キリスト教に振り回される一方で、異教徒に対するよりも異端に対する迫害を優先するばかりに国力が衰退していく記述が多くて、キリスト教に悪意があるかの様な内容となっておりました。もちろん、そんな事もないのだけれど、読んだ人間の10中8、9は、キリスト教国教化から駄目になったと思うでしょうなあ。
 この書籍は2006年12月に新潮社より刊行されたものを文庫化したものです。
41:平成23年9月1日発行 ISBN:9784101181912
42:平成23年9月1日発行 ISBN:9784101181929
43:平成23年9月1日発行 ISBN:9784413041669