『大江戸吉原ものしり帖』読了

北村鮭彦 新潮社(新潮文庫) 343ページ 514円+税
 遊郭・吉原の薀蓄本。特に全盛期でもあった江戸時代・天保の改革以前までの風俗や生活をできうる限り内部からの視点で描いた書。以前読んだ「江戸三〇〇年 吉原のしきたり」が巨視的とするならば、こちらは微視的と言える程、詳細で堕胎法などの裏の部分にまで光をあてた作品となっておりました。遊女の紹介や図画も非常に多いです。
 この書籍は昭和62年6月に六興出版より刊行された「吉原ホログラフィー」を改題、再編集したものです。
 平成17年9月1日発行 ISBN:4101153329