『阿片の中国史』読了

譚ロ(王+路)美 新潮社(新潮新書) 221ページ 700円+税
 アヘン戦争から中華人民共和国建国までの”阿片”との関係を中心に、阿片そのものの歴史や効能・害毒、日本との係わり合いなど様々な視点から「阿片」を描いた書。口語体で描かれているためくだけ過ぎている箇所が無い事もありませんでしたが、読みやすい書籍にはなっていました。父が中国人、母が日本人という著者の思考は、最後に中国を侵略したが故に恨まれる日本など、反日ではないのも目新しい印象を受けました。どちらかと言えば反英ですかね。
 2005年9月20日発行 ISBN:4106101335