『司馬史観と太平洋戦争』読了

潮匡人 PHP研究所PHP新書) 204ページ 700円+税
 まず、タイトルの「司馬史観」はほとんど取り上げられていないのが、それを主目的に購入した者としては残念・・・途中の章で少し語られるのと、最終章でちょっとだけ・・・看板に偽りありと言えなくもないけど、本著が攻撃している言説の源に「司馬史観」があると鑑みれば問題ないのやもしれませんな、否定的ですけど。
 と言うことで、別段司馬史観や太平洋戦争に関しての書と言うよりも、左翼系書籍に対して、難解、又は高尚な語句を使用しての子供の喧嘩を垣間見ているような気分になりました。言葉尻を捕らえては、この使い方は間違っていると1ページ延々記したり、出典が記されていない言説に対しては、これは読んでないのか、あれは読んでいないのか、と非常に手厳しかったりと、それ専門の学者でもない限り、四六時中一つの事柄に拘泥できないわな、と思ってしまった。
  イエスの石打ちの件は、『仮面のメイドガイ』を唐突に想起した。
 目次は、「日清戦争と太平洋戦争」「「昭和」に通底する司馬史観の陰影」「朝日・読売共闘宣言に異議あり」「「リベラルからの反撃」を粉砕する」「改めて「靖国問題」を考える」「大東亜戦争という悲劇」となっています。
 2007年7月2日第1版第1刷 ISBN:9784569693071