『女剣三国志 貂蝉』読了

加野厚志 徳間書店(徳間文庫) 414ページ 667円+税
 ”フェミニスト三国志”・・・野蛮な男が国を統一するよりも、慈愛に満ちた女が国を統一すべきであると、文武両道なんてものじゃなく、匈奴の兵士を馬ごと叩き斬る程の武芸を備えた貂蝉が大暴れする話。一緒に行動する女軍師が、曹操軍を凌駕する智謀の持ち主だったりと、読んでいて納得できれば良いのだけれど、あまりに荒唐無稽過ぎて・・・。
 って事で、呂布董卓を斬らせる連環の計は序盤の出来事でしかなく、後は貂蝉放浪恋愛?記だったりします。
 ちなみに呉の武将達と趙雲に関しては非常に評価高い描かれ方をしておりました。
 この書籍は『東京スポーツ』に連載された『三国志』を加筆修正、改題した作品です。
 2009年4月15日初刷 ISBN:9784198929565