『水滸伝』(12巻、13巻、14巻、15巻、16巻)読了

 北方謙三 集英社集英社文庫) 397+397+395+395+390ページ 各630円+税
 宋江が頭領となった梁山泊を完全殲滅する為、空前絶後の官軍20万が攻め込んできて、梁山泊が危機に瀕する話・・・田虎なども登場していますが、もう史実と言いましょうか、原典からは大きく掛け離れて参りました。相変わらず梁山泊将兵は次々と死んでいくのに、官軍側、中でも青蓮寺側の主要人物がほとんど死なない展開に白けてきた所で袁明暗殺。読者の心情が読めるのか? と。まあ、袁明は今更なキャラとなってしまっていたのでなんですがね。ただ、洪清と燕青の体術一騎打ちは燃えた。
 残り3巻・・・落とし所をどうするのか、気になります。
 この書籍は2004年1月、2004年4月、2004年7月、2004年10月、2005年1月に刊行されたものの文庫化です。
〈十二〉「炳乎の章」:2007年9月25日第1刷 ISBN:9784087462081
〈十三〉「白虎の章」:2007年10月25日第1刷 ISBN:9784087462203
〈十四〉「爪牙の章」:2007年11月25日第1刷 ISBN:9784087462296
〈十五〉「折戟の章」:2007年12月20日第1刷 ISBN:9784087462395
〈十六〉「馳驟の章」:2008年1月25日第1刷 ISBN:9784087462517