北方謙三 角川春樹事務所(時代小説文庫) 411ページ 各600円+税
前漢・武帝時代、武帝に仕える匈奴討伐の功労者・衛青、その甥・霍去病の二人の武人の物語を主軸にして、匈奴から河南を奪い返すまでが描かれておりました。漢側にはオリジナル要素を含ませる余地が少ない為、匈奴側に霍去病の宿敵となるであろう武将を登場させたりとバランスを取っておりました。
とは言え、今後の展開が分っているので、なんですけどね。まあ、史実で忠実でない場合がある著者ではあるのですが、さて。
一応、今後の伏線として、斜めに構えた感じで司馬遷が登場しておりました。
この書籍は2009年8月に刊行されたものの文庫化です。
〈二〉:2013年6月18日第一刷発行 ISBN:9784758437424