『黄泉津比良坂、暗夜行路』読了

藤木稟 徳間書店(徳間文庫) 494ページ 724円+税
 《探偵SUZAKUシリーズ》の文庫最新刊(4冊目)にして『黄泉津比良坂、血祭りの館』の続きです。幼少の朱雀十五が登場する前作から14年が経過、再びあの館に惨劇が・・・。
 前巻もだったけど、魔術だとか神秘学など専門的な内容で、ちょっと解説的な台詞回しが多くなっているのが、ミステリーの範疇から外れてきているような。それでも、最後のどんでん返しは相変わらず・・・まさか、彼が!?
 ってか、朱雀は記憶力良すぎ・・・全盲とは思えない程、現場に精通した推理力を発揮・・・まあ、伝える人間が優れているととった方が良いのかもしれませんけどね。
 この書籍は1999年3月に刊行されたものの文庫化です。ほんとにこのシリーズは年一冊刊行ですなあ。
 2004年9月15日初刷 ISBN:419892127X