『ナーダ王女の憂鬱 魔法の国ザンス⑯』読了

ピアズ・アンソニイ 【訳】山田順子 早川書房(ハヤカワ文庫) 556ページ 920円+税
 《魔法の国ザンスシリーズ》待望の最新16巻。マンダニア(現実世界?)の少年と少女が、悪魔が作ったPCゲームをプレイしてザンスの世界にやってくるという話。魔法を信じない少年とザンスの小説を全て読破しているザンスオタクな少女という組み合わせ、その二人のゲームサポートするナーダとジェニー&サミーとの掛け合い。ザンスらしい進行で楽しませてはくれるんだけど、どうも今回は物足りない内容でした。そう言えば、(以下ネタバレ)ナーダ王女がやっと連れ合いを見つけられるのかと思ったら、またしても不発。まあ、相手がダグになっていたら、自分が憂鬱になりそうですが・・・
 今までに無いくらいのダジャレのオンパレード・・・日本語訳が遅れている理由はこれなんじゃないかと思ってしまいます。
 それにしても、およそ1年半ぶりかあ。海外では既に30巻近く刊行されているというし・・・このペースでは、あと20年経っても全部読めない。つうか、その頃には新作が更に刊行されているだろうし・・・因果なシリーズに惚れこんでしまったものだ。
 原題は「Demons Don't Dream」・・・ナーダ関係ないじゃん!
 2005年5月10日印刷 2005年5月15日発行 ISBN:4150203873