『女悪魔の任務 魔法の国ザンス(19)』読了

ピアズ・アンソニイ 【訳】山田順子 早川書房(ハヤカワ文庫) 558ページ 940円+税
 《魔法の国ザンスシリーズ》の最新19巻(およそ1年ぶり・・・早い!)。今回は、コウノトリを呼びたい女悪魔メトリアを主人公に、宇宙の滅亡を三度見た鳥の王シムルグの命で、ロック鳥ロクサーヌの裁判に出廷する人物をザンス、果てはマンダニア、催眠ひょうたんの中にまで赴いて招集する話・・・と言っても、瞬間移動のできる彼女にとって、ザンス内に関してはあっという間なんですがね。
 ロクサーヌの罪とは? 裁判の深意は? と謎一杯です。
 【以下、ネタバレ】
 今回の見所は、全ての魔法を無効にする魔法使いグレイ・マーフィを訴追人、彼女が信じればどんなアイディアをも実現させる女魔法使いアイダを弁護人、として繰り広げられる法廷劇。マーフィってこんな性格だったっけ? と思いつつ・・・。
 それと、1996年の11巻から登場する度に今巻こそ・・・と思わせられていたナーダが、ついに結婚・・・結構適当な感じで、ちとショックだ。
 2009年2月20日印刷 2009年2月25日発行 ISBN:9784150204891