『秘密結社の日本史』読了

海野弘 平凡社平凡社新書) 226ページ 780円+税
 古代から近現代まで、著者の独断で認定する日本に存在した秘密結社を紹介した書。立川流等の密教から、新仏教、近代での「死なう団」などのカルト教団、と、エピローグでも触れているように、オウムへと話題を持っていこうとしたのに、ページが足りなかったとかで、ちと本末転倒気味になっておりました。ただ、カルト物が好きな方には読み物として面白いかもしれません。
 目次は、「古代―神話の中の秘密結社」「中世―遊行する神々と新仏教」「近世―異形者・職人・芸能民」「江戸―巨大なアンダーワールド」「近代―天皇制と近代化の呪縛」となっています。
 2007年9月10日初版第1刷 ISBN:9784582853896