『百花繚乱 サムライガールズ』の第拾弐話(最終話)「さよならの忠」を視聴する。
 天草四郎復活を阻止すべく十兵衛は、偽りの幼人格十兵衛を封印して、戦いへ挑むのであった。
 更に敵であった徳川慶彦も助太刀する展開は、熱くなるものがある・・・はずだったんだけれど、惜しむらくは、先週情けない程の小物臭を醸しだしてしまったお兄様には、その魅力もなく、ただ傍迷惑なツンデレなだけなのでした。
 うーむ、この作品、刹那は良かったのだけれど、物語として観てしまうと、やはり1クール12話は短過ぎた。せめて2クールあれば、慶彦との絡みや戦いももっとぐっと引き締まったものとなって、ラストの義仙との戦いも、義仙との戦いで1話、ラスボス化しての1話で、十分堪能できたんでしょうけどねえ。まあ、そうすると丸々一話モノクロ放映になってしまいますがね。
 って事で、戦国武将を乙女化する最近(昔から?)の流れのエロいだけのアニメかと思いきや、蓋を開けてみると、エロなんていらなかった、と思わざるを得ないほど、熱く、サムライを語った骨太作品となりえる器を持った作品でした。
 ほんでもって、悠木碧さんファンとしては、彼女の声幅の広さや成長が如実に感じられる作品となりました。