『地下室の手記』読了

ドストエフスキー 【訳】江川卓 新潮社(新潮文庫) 205ページ 320円
 再読。
 ドストエフスキー人道主義的作品から脱却する転機となった作品。卑屈な虚栄心の塊である引き篭もりの主人公が、自らを卑下しつつ、他人を軽蔑憎悪して自己正当化する様を延々と記しただけの作品・・・でも、な何故か引き寄せられる変な魅力を感じなくもない。
 娼館で事を為した後、その女性に説教を始める、そんな主人公。
昭和44年12月30日発行 平成4年5月15日47刷 ISBN:4102010092